【内窓を設置する際カーテンレールが邪魔になる?】内窓設置に必要な既存窓枠の奥行きの目安など徹底解説!

内窓・二重窓リフォームを考えている方は、インターネットで様々な情報を得ることができ、検討材料とすることができる一方で、色々な面で不安が募ってくることもあるのではないかと思います。

特に多いのは、カーテンレールが邪魔になって、そもそも内窓リフォーム自体ができないのではという悩みです。

そこでこの記事では、内窓を設置する際カーテンレールが邪魔になるのかどうかをはじめ、内窓設置に必要な既存窓枠の奥行きの目安などを徹底解説していきますので、参考にしてみてください。

内窓を設置する際カーテンレールが邪魔になる?

では早速核心である、内窓・二重窓を設置する際に、カーテンレールが邪魔になるかどうかについて、解説していきます。

結論としては、既存窓枠の余白の奥行きや、取り付ける内窓によって異なるため、一概にカーテンレールが邪魔になるかどうかはわかりません。

仮に、カーテンレールが内窓設置に干渉しない場合には、そのままの状態で内窓を新たに設置することができるので、何も問題がないので安心してください。

一方で、カーテンレールがあることによって、内窓を取り付けるための既存窓枠の奥行きが確保できないと言う場合には、カーテンレールを取り外し、内窓設置後に干渉しない箇所に改めて取り付けるか、あるいは既存窓枠自体の奥行きを作る必要があります。

つまり、カーテンレールがあるからといって、内窓が設置できないというわけではないことを覚えておきましょう。

内窓設置に必要な既存窓枠の奥行きの目安

カーテンレールの有無にかかわらず、内窓・二重窓の設置に必要とされる既存窓枠の奥行きの目安は、LIXILのインプラスの場合、55mm〜70mm程度、YKK APのマドリモ 内窓 プラマードUの場合、70mm程度となっています。

もちろん同じシリーズでも、窓の仕様やサイズによっては若干前後しますし、他の製品でも異なるので、あくまでも目安として捉えておいてください。

内窓設置をしたいけど既存窓枠に十分な奥行きがない時

カーテンレールがあってもなくても、既存窓枠の奥行きが足りない場合には、内窓・二重窓リフォームを諦めなくてはいけないのかというと、そんなことはありませんので、安心してください。

仮にカーテンレールが干渉していて、カーテンレールをどかせば、内窓を設置できるほどの既存窓枠の奥行きを確保できるという場合には、カーテンレールの位置を変更すれば問題ありません。

もし、カーテンレールをどかしたとしても、既存窓枠の奥行きが足りないと言う場合には、カーテンレールをそのままに、ふかし枠という枠を取り付けることで、内窓の奥行きを確保することができます。

ふかし枠は、基本的に窓の上下左右に取り付けるもので、奥行きを確保する以外にも、遮音効果を高める効果がある場合があります。

ふかし枠すら設置できないことがあるので注意

内窓・二重窓設置する際に、既存窓枠に十分な奥行きがない場合、ふかし枠を付ければ、内窓を取り付けることができるのは事実ですが、稀にふかし枠すら設置できないことがあるので、注意が必要です。

もちろん、ふかし枠が設置できないという時点で、内窓リフォームを単体で行うことはほぼ不可能であると言えます。

この場合には、既存窓枠ごと取り替える大掛かりなリフォームになることが多く、賃貸物件や、マンションなどの集合住宅では、リフォーム自体許可が出ない場合があることを覚えておいてください。

ちなみに、ふかし枠すら設置できないパターンとしては、次の3つが挙げられます。

  • ふかし枠の設置に必要な既存窓枠の奥行きが足りない
  • 既存窓枠の状態が悪い
  • 既存窓枠に段差がある

ふかし枠の設置に必要な既存窓枠の奥行きが足りない

既存窓枠の奥行きを増やすためのふかし枠ですが、ふかし枠を設置するのにも、既存窓枠の奥行きがある程度必要です。

一般的には、20mm程度必要であると言われているので、20mm以下の場合、あるいは不安な場合には、業者に確認してもらうと良いでしょう。

既存窓枠の状態が悪い

築年数が経っているなどして、既存窓枠自体の状態が著しく悪いという場合にも、ふかし枠の取り付けができない場合があります。

例えば、窓枠がガタついていたり、程度のひどい損傷があったりする場合などです。こうした場合には、既存窓枠自体の交換やリフォームも同時に検討することをおすすめします。

既存窓枠に段差がある

左右の枠と上下の枠にわずかな段差がある程度であれば、なんとかなることもありますが、あまりに段差がありすぎる場合、ふかし枠自体、設置できない場合があるので注意が必要です。

この場合にも、既存窓枠ごと、リフォームを検討する必要が出てくるかもしれません。とにかく一度業者に状況を確認してもらうと良いでしょう。

内窓設置時に干渉する可能性のあるカーテンレール以外のもの

窓には、カーテンレール以外のものが取り付けられていることがしばしばあります。

もちろんカーテンレールと同じく、内窓・二重窓設置の際、干渉してしまうものであれば、取り外すなどといった処置が必要となるので、注意が必要です。

ここでは、内窓設置時に干渉する可能性のあるカーテンレール以外のものを8つピックアップして、ご紹介していきます。

  • カーテンボックス
  • ロールスクリーン
  • ブラインド
  • 巾木
  • クーラーや換気扇
  • 防犯ブザー
  • 防犯フィルム
  • 防音パネル

カーテンボックス

カーテンボックスとは、カーテンの上部分に取り付ける屋根のような形状のものであり、部屋の雰囲気を彩るおしゃれなインテリアとして採り入れられています。

窓際の天井部分に取り付けられているものをはじめ、天井に埋め込んで取り付けられているもの、窓枠の上の壁部分に取り付けられているもの、窓枠そのものを延長して取り付けられているものなど、設置方法は様々です。

天井部分や壁部分に取り付けられているものであり、なおかつ既存窓枠の奥行きが内窓設置にこと足りるのであれば、カーテンボックスはそのままの位置で問題ありません。

しかし、既存窓枠の奥行きが足りない場合に、ふかし枠を取り付けることで、元々の状態よりも、窓枠自体が室内に迫り出すことになります。この場合、カーテンを閉めた時に、少しカーテンが出っ張った状態になり、見栄えが悪くなる可能性があるので注意が必要です。

また、既存窓枠そのものを延長してカーテンボックスを取り付けている場合、なおかつ内窓設置には奥行きが足りない場合には、大掛かりな工事になる可能性があるので、業者に確認をとりましょう。

ロールスクリーン

ロールスクリーンとは、スクリーンを上下に昇降させることで、開閉するカーテンとは仕様がことなるインテリアの1つです。

部屋がすっきりと見え、スタイリッシュな印象になるため、近年カーテンの代わりに採り入れている家も増えてきています。

ロールスクリーンの取り付け方法も実に様々で、窓枠の上部に取り付けるパターンをはじめ、天井に取り付けるパターン、窓枠自体を覆うように取り付けるパターン、カーテンレールに取り付けるパターン、突っ張り棒のように窓枠に取り付けるパターンなどがあります。

窓枠の上部やカーテンレールに取り付けているパターンの場合で、既存窓枠の奥行きに干渉して、内窓設置に支障があるならば、ふかし枠を取り付けるあるいはロールスクリーン自体の位置を変更したり、取り付け方法を変更したりする必要が出てきます。

天井や窓枠自体を覆うように取り付けている場合に、ふかし枠をつけて内窓を設置すると、少しロールスクリーンも室内に窓枠ごと迫り出し、見栄えが悪くなるかもしれません。

ブラインド

ブラインドとは、カーテンの一種であり、オフィスなどで多く採り入れています。

シンプルでシャープな印象でありながら、必要に応じて太陽光を採り込むことができるので、人気があります。

ブラインドも、窓枠の内側の上部に取り付けるパターンをはじめ、突っ張り棒のように窓枠の内側に取り付けるパターンなど、様々な設置方法があります。

特に窓枠の内側の上部に取り付けているパターンであれば、既存窓枠の奥行きが内窓設置に足りない可能性があるので、ふかし枠を付けたり、ブラインドの位置を変更したりする必要があるかもしれません。

巾木

巾木(はばき)は、馴染みのない言葉だと思いますが、見れば必ず目にしたことがあると言っても過言ではない、壁と床の部分に取り付けられている部材のことです。

滅多にないことではありますが、仮に窓枠が巾木にほど近い位置にある場合、なおかつ既存窓枠の奥行きが足りず、ふかし枠を設置しなければならないという場合に、内窓設置が難しい場合があるので注意が必要です。

特殊な形状にふかし枠を加工しなければならないことがあるので、費用がかかったり、信頼できる技術の高い施工業者でないと対応できないことがあります。

クーラーや換気扇

既存窓にクーラーや換気扇が取り付けられているという場合には、そもそも窓枠の奥行きうんぬんという前に、内窓設置自体が難しい可能性が高いです。

この場合には、クーラーや換気扇自体を撤去したり、取り外して他の箇所に取り付け直したりする必要があり、工事が大掛かりになることが予想されますし、単なる内窓リフォームには留まらないので、賃貸物件やマンションにお住まいの方は特に注意しましょう。

防犯ブザー

防犯ブザーは、住宅への空き巣や強盗目的の侵入を予防するために窓に取り付けられるものです。

両面テープで固定されているものが多いので、位置変更することができるのであれば、内窓設置は問題なくできるでしょう。

防犯フィルム

既存窓のガラス部分に防犯フィルムを貼っている場合には、内窓設置自体には何も影響はありませんが、内窓にも防犯フィルムを貼るあるいは、防犯ガラスを用いた内窓を設置することでより効果を高めることができます。

防音パネル

防音対策で防音パネルを設置している場合には、内窓設置することで、防音対策になることが多いので、防音パネル自体が不要となることがあります。

簡単に取り外すことができる防音パネルであれば、内窓リフォームしない別の窓に取り付けるなどして、有効活用すると良いでしょう。

まとめ

内窓・二重窓を設置する際カーテンレールが邪魔になるのかどうかについて、この記事では、内窓設置に必要な既存窓枠の奥行きの目安などを徹底解説してきました。

内窓リフォームにおいて、一概にカーテンレールが邪魔になるとは限りませんが、取り付ける内窓の仕様や、カーテンレールの位置などによっては、ふかし枠を取り付けたり、カーテンレール自体を移動したりする必要があります。

自分ではなかなか判断がつかないことが多いと思いますので、悩んだら見積もりがてら、業者に確認してもらうと良いでしょう。

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