【無水エタノールで内窓ガラスの拭き掃除を行う方法とは?】メリットとデメリットも徹底解説!

内窓・二重窓リフォームしたことで様々なメリットを感じる一方、掃除の手間が増えてしまったことで、拭き掃除を効率的にしたいと考えている方は少なくないでしょう。

内窓掃除についてインターネットでリサーチしていると、様々な洗剤や掃除方法が出てきますが、中には無水エタノールを使うといった方法を推奨していることがあります。

しかし、なかなか無水エタノールを使ったことがあるという方は多くないため、興味はあっても、実際なかなか手が出せない場合もあるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、無水エタノールで内窓ガラスの拭き掃除を行う方法についてフォーカスしながら、無水エタノールで拭き掃除する際のメリットとデメリットなどもあわせて徹底解説していきます。

内窓のガラスの拭き掃除に用いられる一般的な洗剤

まずはじめに、内窓・二重窓のガラスの拭き掃除に用いられる一般的な洗剤の特徴について、今一度振り返っていきましょう。

  • ガラスクリーナーなど
  • 重曹
  • セスキ炭酸ソーダ水
  • クエン酸

ガラスクリーナーなど

最も内窓ガラス拭きに用いられている洗剤としては、市販のガラスクリーナーなどが挙げられるのではないでしょうか。

ガラスクリーナーは、その名の通り、窓ガラスや鏡などに付着した油汚れ、あるいは水垢などを落とすために作り出された洗剤のこと。ドラッグストアなどで簡単に手に入るので、重宝している方も多いはずです。

一般的なガラスクリーナーは、アルカリ性あるいは弱アルカリ性であり、酸性の汚れを落とすのに適していますが、近年では、アルコールが含まれていたり、アルカリ性電解イオン水を使用したりしたものが増えてきており、様々な汚れに対応できるようになってきています。

ただし、合成化学物質であるため、人体に有毒性のある危険なガスが発生してしまうなどといった事象が起きかねないので、汚れの落ちが悪いからといって、他の洗剤と混ぜることはできないといったデメリットがあります。

重曹

重曹は、お掃除好きなら定番のエコ洗剤の1つ。別名炭酸水素ナトリウムとも呼ばれ、アルカリ性を持った物質ですが、原料は二酸化炭素と食塩水であることから、人体には害がなく、掃除用具としてはもちろん、純度によって食品や医薬品に活用されることもあるほどです。

酸性の汚れを落とすことができるので、油汚れや皮脂汚れなどを落としたい時に最適ですし、汚れの頑固さに応じて、水に溶かしてペースト状にして塗り付けたり、液体状にしてスプレーボトルに入れたりして使用できるのも、人気がある点であると言えるでしょう。

セスキ炭酸ソーダ水

セスキ炭酸ソーダ水は、前述した重曹と炭酸ソーダを混ぜて作られた、アルカリ性の性質を持つエコ洗剤です。

通常は重曹と同様、粉末状になっていますが、水に非常に溶けやすく、油汚れや皮脂汚れ、手垢などの酸性の汚れを落とす際、スプレーボトルに入れて活用すると、非常に使いやすいという特徴があります。

もちろん合成界面活性剤などは使用されておらず、人体に優しいため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも気にせず活用できます。

近年では、100円均一でも手に入れることができるのも、嬉しいポイントです。

クエン酸

クエン酸は、身近な柑橘類や梅干しにも含まれている、天然由来の弱酸性の性質を持つ物質です。重曹あるいはセスキ炭酸ソーダなどで落とせない水垢などといった、アルカリ性の汚れを落とすのに最適であることから、重曹やセスキ炭酸ソーダと組み合わせて掃除に使われます。

クエン酸も純度の違いで、食用、工業用、薬用と分けられて販売されていますが、どれも天然由来であるため、安心して活用できる特徴があります。

重曹と同じようにペースト状にしたり、液体状にしたりして、用途に合わせて使用できるので、内窓掃除にももってこいです。

一般的な内窓の拭き掃除の問題点

内窓・二重窓のガラスの拭き掃除に用いられる一般的な洗剤の特徴についておさらいしたところで、一般的な内窓拭き掃除の問題点についても確認しておきましょう。

  • 雑巾で拭くと糸くずが残る
  • 手間がかかる

雑巾で拭くと糸くずが残る

雑巾は使い古したタオルなどをリメイクして作り出せますし、近年では100円均一でも手に入れることができるので、非常に手軽な道具です。大抵の場合、雑巾を用いて内窓のガラス拭きを行うのではないでしょうか。

しかし、水拭きをしたり、洗剤をつけて拭いたりしたら、必ずと言っていいほど、細かな糸くずや、拭き後がガラス面に残ってしまい、いくら乾拭きをしても綺麗に取りきれないといった悩みがつきものです。

雑巾は手軽な道具ではありますが、こうした仕上がりのデメリットを防ぐため、あえて雑巾を用いず、新聞紙やマイクロファイバークロスなどを用いると良いかもしれません。

新聞紙であれば、糸くずが全くつかないだけでなく、インクによって艶感を出すことができますし、マイクロファイバークロスの場合、仕上げの乾拭きに使用すると、雑巾と比較し段違いで綺麗な仕上がりになるでしょう。

手間がかかる

雑巾で市販のガラスクリーナーを使用するパターンが最も手間がかからないパターンですが、水拭きの後、乾拭きしなければならない上、汚れが取りきれなかったり、雑巾の糸くずや拭き筋が残るなどして、仕上がりがイマイチだったりしがちです。

一方で、アルカリ性と酸性どちらの汚れにも対応させるため、クエン酸だけでなく、重曹あるいはセスキ炭酸ソーダの2種類のエコ洗剤を活用しようとすると、粉末から液体にするのに計量したり、混ぜたり、スプレーボトルに詰め替えたりしなければならなかったりと非常に手間がかかってしまうでしょう。

ただでさえ、内窓リフォームによって、窓の掃除の労力が単純に2倍になっているのに、より拭き掃除が億劫に感じるため、手抜き掃除になったり、掃除自体サボってしまったりする原因となります。

内窓のガラスの拭き掃除におすすめの無水エタノールとは

特に糸くずや拭き筋が残る点、水拭きと乾拭きの2段階で拭き掃除を行わなくてはいけない点など、一般的な内窓・二重窓拭き掃除には、様々な問題点があることをお分かりいただけたかと思います。

そこで、これらの問題点を解決するために、無水エタノールを使用して拭き掃除すると良いと言われています。

そもそも、無水エタノールとは、水をほぼ含まないエタノールのことであり、アルコールの1種です。

エタノール自体、水や油に溶けやすく、水溶性の汚れはもちろん、油汚れにも対応できる性質を持っている上、揮発性の高さから、掃除後に水気が残らないという特徴を持っています。

消毒用エタノールは、エタノールと水の割合が8:2となっていますが、無水エタノールは水に対してのエタノール濃度が99.5%以上を占めているという違いがあります。

無水エタノールで内窓ガラスの拭き掃除を行うメリット

では、肝心の無水エタノールで内窓・二重窓ガラスの拭き掃除を行うメリットを4つご紹介していきます。

  • 拭き筋ができない
  • 油性の汚れでも取れる
  • 基本的に水を使わない
  • 消毒や除菌効果を持たせることができる

拭き筋ができない

特殊な汚れがついていない限り、無水エタノールを使って内窓ガラスを掃除しても、白い筋のようなものは残らず、非常に透明感ある、綺麗な仕上がりが期待できます。

そのため、何度も何度も拭き直すようなことはないので、とてもスムーズに掃除が進むはずです。

油性の汚れでも取れる

クエン酸や重曹、セスキ炭酸ソーダとは異なり、油性の汚れにも対応できるのが無水エタノールの強みです。

仮にキッチンなどの油汚れによって曇ってしまった内窓でも、無水エタノールであれば簡単に除去することができます。

また、稀ではあるかもしれませんが、お子様などが誤って油性ペンで内窓を汚してしまったとしても、取り除くことができるでしょう。

基本的に水を使わない

無水エタノールはそもそも液体状ですので、基本的には別途水を用意する必要がありません。

また、無水エタノールを雑巾などに含ませた上で、ガラス拭きを行いますが、無水エタノールは揮発性が高いため、水滴が残ることがなく、一瞬のうちに蒸発してしまうので、水の線がガラスに残るような心配もなく、非常に便利な物質であると実感できるでしょう。

消毒や除菌効果を持たせることができる

先ほど、無水エタノールと消毒用エタノールは、水の割合が異なることを解説しましたが、無水エタノールはエタノール濃度が高く、揮発性が高いことから、消毒除菌効果を発揮する前に蒸発してしまうため、消毒除菌効果はありません。

しかし、消毒用エタノールと同じように、エタノールと水の割合を8:2にすることで、蒸発までの時間を少し伸ばすことができるため、消毒除菌効果を持たせたいという場合には、あえて水と混ぜて使用すると良いでしょう。

無水エタノールで内窓ガラスの拭き掃除を行うデメリット

無水エタノールで内窓・二重窓ガラスの拭き掃除を行う際には、たくさんのメリットがあることがわかりましたが、もちろん一部のデメリットがあることは事実ですので、下記内容を頭に入れておいてください。

  • 引火しやすい
  • ゴム手袋必須
  • 木製の窓枠につかないよう注意

引火しやすい

当たり前ですが、無水エタノールは、アルコールであるため、非常に引火しやすい性質を持っています。

掃除中に火を使うことはなくても、自分以外の誰かが意識せずにキッチンでコンロの火をつけてしまうことがあるほか、冬場にはストーブなどをつけたまま掃除を始めてしまうこともあるでしょう。

そのため、無水エタノールを使用して掃除する際には、必ず火気厳禁を周知して掃除するようにしてください。

ゴム手袋必須

無水エタノールは、揮発性が高いため、手についてしまうと、蒸発する際に手が乾燥しやすいです。

そのため、手につかないよう、必ずゴム手袋を着用して掃除するようにしてください。

木製の窓枠につかないよう注意

アルコールである無水エタノールが木につくと、変色の原因になってしまうことがあるため、特に木製の窓枠の内窓の場合、窓枠につかないように注意が必要となります。

また、周囲の木製家具や床にもつかないようにするために、あえてスプレーを使わずに、直接布につけるなどするのも1つの手段です。

無水エタノールでの内窓ガラスの拭き掃除に必要な道具

無水エタノールでの内窓・二重窓ガラスの拭き掃除のメリットとデメリットがわかったところで、実際に掃除に必要な道具を確認していきます。

  • 無水エタノール
  • ゴム手袋
  • マイクロファイバークロスなどの綺麗で乾いた布

無水エタノール

無水エタノールを使って、内窓ガラスの拭き掃除をするには、もちろん無水エタノールは必須です。

たいていのドラッグストアで手に入る他、薬売り場が併設されているスーパーやホームセンターでも手に入るでしょう。

ゴム手袋

手を保護するために、ゴム手袋も必要です。ゴム手袋は100円均一でも手に入るので、必ず手に入れましょう。

マイクロファイバークロスなどの綺麗で乾いた布

無水エタノールを使用して内窓掃除をする場合には、雑巾よりも、マイクロファイバークロスなどの綺麗で乾いた布を用意することをお勧めします。

水滴が残らないだけでなく、糸くずなどの繊維も残らないといったメリットがあります。

無水エタノールでの内窓ガラスの拭き掃除の方法

では最後に、肝心な無水エタノールでの内窓・二重窓ガラスの拭き掃除の方法をお伝えします。

  • 外側
  • 内側

外側

内窓の外側は、外窓の外側よりも汚れが少ないはずですが、どうしても砂などの汚れがひどい場合には、水拭きなどをして乾いたのちに、無水エタノールを含んだ布で上から下へ噴き上げるようにしましょう。

内側

内窓の内側は、無水エタノールを直接乾いた布に付けて、上から下へ拭いていきます。

なお、直接スプレーしてしまうとムラができてしまうこともあるため、避けましょう。

まとめ

無水エタノールで内窓・二重窓ガラスの拭き掃除を行う方法について、この記事では、無水エタノールで拭き掃除する際のメリットとデメリットなどもあわせて徹底解説しました。

無水エタノールを使用すれば、内窓掃除の仕上がりが非常に綺麗なものとなります。

ぜひ次に内窓ガラスの掃除をする際には、無水エタノールを使用してみてくださいね。

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