【内窓をDIYする際に必要な材料とは?】材料の購入方法もご紹介!

内窓・二重窓を取り付けると、断熱効果や防音効果、さらには防犯効果などといった様々なメリットがあることから、近年では、内窓リフォームに注目が集まっています。

しかし、賃金が上がらず、物価高の昨今は、なるべく費用を抑えて内窓を取り付けたいと考える方が増加傾向にあり、流行りのDIYで内窓を作り、設置するといった猛者も続々と現れてきました。

この記事に辿り着いたあなたも、これから内窓をDIYしようとしていて、材料をどうしようか悩まれているのではないでしょうか?

そこでこの記事では、内窓をDIYする際に必要な材料についてフォーカスし、材料の購入方法もあわせてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

内窓をDIYする際に必要な材料

内窓・二重窓をDIYする際には、ガラス部分、フレーム部分、そしてその他の道具といった材料をそれぞれ集める必要があります。

早速、必要となる材料を細かく見ていきましょう。

ガラス部分

内窓をDIYしようと考えると、まずはじめに思い浮かぶのがガラス部分。しかし、ガラスはそれなりの価格である上、重たく、繊細な素材であるため、素人がDIYとして用いるにはあまり向いていません。

高い断熱効果や防音効果、遮熱効果、防犯効果を求めているのであれば、ガラスであることに越したことはありませんが、その場合、そもそも自らDIYで内窓を設置しない方が懸命です。

様々な面で高い効果を求めるなら、費用がかかったとしても、最初から業者に既製品のしっかりとした内窓を取り付けてもらうと良いでしょう。

もちろん、自分で作ることが大好きだったり、そこまで高い効果を求めていなかったり、費用を抑えたいという方は、ぜひDIYにチャレンジしてみてください。

内窓のDIYのガラス部分におすすめの材料は次の2点です。

  • ポリカーボネート中空板
  • プラダンボール板

ポリカーボネート中空板

ポリカーボネート中空板とは、ポリカーボネートを、特殊な技術で一体成形し、作り出された中空構造シートのことです。ツインカーボと呼ばれることもあります。

意外に思うかもしれませんが、アクリルのおよそ30倍、ガラスのおよそ200倍もの耐衝撃強度を誇るため、割れにくい上、燃えにくく、さらに軽く、カッターなどで任意の大きさにカットできるため、内窓DIYにはもってこいの材料といえます。

また、透明性も高いので、太陽光をしっかりと部屋に採り入れることができるだけでなく、2枚のシートの間に空気層があることから、断熱性も高いというのも嬉しいポイントです。

プラダンボール板

プラダンボール板は、通称プラダンと称される、ポリプロピレン樹脂を原料とし、作り出された板状の素材のことです。

その名の通り、一般的な紙製のダンボールのような中空構造となっていながら、プラスチックらしい耐久性をはじめ、耐水性、断熱性、耐薬性を兼ね備えているほか、軽量であり、カッターなどで綺麗にカットできるため、こちらも内窓DIYにはおすすめとなっています。

ただし、ポリカーボネート中空板と比較すると、透明なものでも、少し白がかった半透明であることが多いので、内窓を閉めている際に、外の風景を楽しみたい方には、不向きかもしれません。

しかし、見方を変えれば、モザイクガラスのようになっているので、カーテンを開けていたとしても、家の外から室内が見えにくく、プライバシーを保護したり、防犯対策になったりする材料です。

フレーム部分

窓ガラス部分の材料が決まったら、フレーム部分の材料を準備します。窓ガラス部分に使う材料の厚みによって、カブセやレールのサイズが異なるためです。

ではフレーム部分の材料も詳しく掘り下げていきます。

  • カブセ
  • 内窓用プラスチックレール
  • キット

カブセ

カブセとは、ポリカーボネート中空板やプラダンボール板などの窓を、開閉する際に手が傷ついてしまわないようにポリカーボネート中空板やプラダンボール板の辺に取り付ける、断面がカタカナの「コ」の字型になっている部材です。

また、ガラスとは異なるポリカーボネート中空板やプラダンボール板が、たわんでしまうことがないように予防するためにも取り付けられます。

内窓用プラスチックレール

ポリカーボネート中空板やプラダンボール板の窓がスムーズに開閉できるように、上下のプラスチックレールの準備も必須です。

取り付ける前には、一旦仮置きして、問題ないか確認してからがおすすめです。特に、上下のレールが平行でなければ、内窓にあたるポリカーボネート中空板やプラダンボール板が、斜めになってしまい、スライドができなくなってしまいます。

また、レールには、上用と下用があるので注意してください。一般的に溝が深いものが上用、溝が浅いものが下用のレールとなります。

キット

カブセや内窓用プラスチックレールを個別に揃えるのが大変という方は、サイズさえ合えば、内窓フレーム用のキットを購入してみるのも良いかもしれません。

キットには、カブセや内窓用プラスチックレールが同梱されている上、親切なものでは、窓の取り付け方などの説明書が入っていて、参考になるはずです。

もっと言うと、フレームどころか、窓部分、金鋸、両面テープなど、手取り足取り揃ったキットも世の中には登場しているので、サイズやデザインなどが合うようなら、キットに頼るのも1つの手段でしょう。

工具など

内窓DIYに必要となる、窓部分、フレーム部分の材料が揃ったら、工具や細かな箇所に使う道具も揃える必要があります。

家にあるものをそのまま利用できれば万々歳ですが、どうしても足りないものは、調達してください。

  • コンベックス
  • ものさしや定規
  • プラスチック用ノコギリ
  • 大型刃のカッターナイフ
  • ダンボールやカッターマット
  • 紙やすり
  • マーカーなどのペン
  • 養生テープ
  • セロハンテープ
  • 両面テープ
  • マスキングテープ

コンベックス

コンベックスとは、正式名称をコンベックスルールと言い、主に工作用に用いられる巻き尺のことです。メジャーという呼び方が一番しっくりくるかもしれません。

なんと言っても、内窓をDIYする際には、窓枠の採寸をきっちりと行う必要があります。

採寸が正しくないと、そもそも作った内窓が入らなかったり、気密性が低くなったりして断熱効果や防音効果が下がってしまったりすることがあるので、集中してミリ単位で計測しましょう。

特に、古い窓枠の場合、長い年月をかけて歪んでしまっていることがあるので、既存窓枠の上下左右をきっちりと計測してください。

ものさしや定規

50cmや100cmのものさしは、ポリカーボネート中空板やプラダンボール板をカットする際、サイズを測ったり、カッターの道筋としたりして使用します。

20cm程度の短い定規は、ちょっとした印をつけたり、内窓用プラスチックレールをノコギリでカットしたりするときなどに重宝するはずです。

ものさしか定規どちらか片方あれば、作業自体はできますが、効率が良くなく、失敗のもとになりますので、どちらもあるとベストです。

プラスチック用ノコギリ

プラスチック用ノコギリは、内窓用プラスチックレールが長く、カットしなければいけない時に使用します。

細かな作業となるため、短い刃渡りのものがあれば十分ですが、刃を入れる角度を調節することができるプラスチック用ノコギリであれば、DIY初心者はもちろん、限られた狭いペースでも利用しやすいので便利です。

くれぐれも、怪我をしないよう、細心の注意を払って作業しましょう。

大型刃のカッターナイフ

大型刃のカッターナイフは、ポリカーボネート中空板やプラダンボール板をカットする際に使用します。

力を入れて、一度でカットしてしまいたくなるかもしれませんが、力を入れず、複数回なぞるように切り込みを丁寧に入れることで、綺麗にカットできることを忘れないでください。

はさみでもポリカーボネート中空板やプラダンボール板をカットすることはできますが、どうしても断面がギザギザになってしまったり、曲がってしまったりしてしまうことが多いので、おすすめできません。

ダンボールやカッターマット

前述した、大型刃のカッターを使って、ポリカーボネート中空板やプラダンボール板をカットする際には、床や机などを傷つけてしまわないよう、下にダンボールやカッターマットをしっかり敷いて、作業することをおすすめします。

カッターマットを調達するのには、費用がかかってしまいますが、ダンボールであれば、荷物を受け取った際に手に入っていることがあるはずなので、費用を節約できます。

紙やすり

紙やすりは、プラスチック用ノコギリでカットした、内窓用プラスチックレールの断面を綺麗にするために使用します。

おすすめは中目の#200〜#240です。きちんとやすりで綺麗にしておかないと、何気なく触れた時に怪我をしてしまうおそれがあるだけでなく、内窓がうまく嵌まらないといったことになりかねませんので、注意してください。

マーカーなどのペン

マーカーなどのペンは、ポリカーボネート中空板、プラダンボール板、内窓用プラスチックレールをカットする箇所に印をつける際などに使用します。

プラスチックに書くことができる、油性のものを用意しておくと、安心です。ただし、カットの際、ペンの印ごとカットしてしまわないと、内窓の見栄えが悪くなってしまうので、気をつけましょう。

養生テープ

養生テープは、絶対必要というわけではありませんが、ポリカーボネート中空板やプラダンボール板のカブセを取り付けない上下の断面に包むように貼り付けることで、窓の開閉時の滑りが良くなるというメリットがあるので、おすすめです。

また、内窓用プラスチックレールの設置位置を決める際に、仮の位置で仮止めしておく際にも活用できるでしょう。

セロハンテープ

セロハンテープも内窓DIYに必須の材料ではありませんが、ポリカーボネート中空板やプラダンボール板の断面にカブセを取り付ける前段階で、薄手のセロハンテープを断面に貼り、保護しておくことで、中空部分の断面の弱さを補強することができます。

両面テープ

両面テープは、内窓用プラスチックレールを窓枠に取り付けていく際に必要となる材料です。

先ほども述べましたが、内窓用プラスチックレールには、上下があるので、間違えないようにしつつ、並行に取り付けないと、内窓が斜めに曲がってしまうため、最新の注意を払って、内窓用プラスチックレールの位置を決定する必要があります。

間違った位置に両面テープを貼ってしまうと、剥がすのが意外と大変なので、注意してください。

マスキングテープ

マスキングテープは、意外と盲点なのですが、内窓DIYに限らず、いつか剥がす可能性がある両面テープを貼る箇所を保護しておくのに非常に重宝します。

もし、内窓DIYを賃貸物件で行う場合には、マスキングテープを貼ることを怠ると、あとで大変なことになるかもしれません。

マスキングテープさえ貼っておけば、引越しの際などに、内窓用プラスチックレールを両面テープごと剥がしても、窓枠の塗装が剥がれにくくなり、現状復帰が少し楽になるはずです。

他のDIYを行う際、壁紙やフローリングなどにも活用できるので、マスキングテープは常備しておくと良いでしょう。

材料の購入方法

内窓・二重窓DIYには、様々な材料が必要であることを解説してきましたが、一部の材料はどこで購入したら良いかわからないものもあるかもしれません。

ここでは、材料の購入方法について、ご紹介していきます。

  • ホームセンター
  • 100円均一
  • インターネット通販

ホームセンター

ホームセンターであれば、内窓DIYの要となる、ポリカーボネート中空板をはじめ、プラダンボール板、カブセ、内窓用プラスチックレール、プラスチック用ノコギリを揃えることができます。

近年では、DIYが流行していることもあって、本格的な職人が使うようなものから、もっとお手軽に家庭でも使いやすいものまで、様々なラインナップが揃っているのも嬉しいポイントです。

自分のDIYの頻度やレベルに合わせて、最適なものを選ぶことができる上、困ったら専門知識のある店員さんに質問したり、相談したりできるというのも、他の購入方法とは一線を画すメリットと言えます。

また、理想とするデザインやサイズ、価格設定のものがあるかどうかは別として、内窓DIYのためのキットなどの取り扱いがある場合もあるので、一度近所のホームセンターに足を運んでみると良いでしょう。

100円均一

100円均一は、もはやなんでも安く揃う業態として、日本に定着しました。今では、プラスチック用ノコギリも100円ではないとはいえ、100円均一で購入できるというから驚きです。

プラダンボール板も、小さなサイズであれば、ダイソーで取り扱いがあるようなので、一度店頭で確認してみると良いかもしれません。

100円均一では、コンベックスをはじめ、定規、プラスチック用ノコギリ、大型刃のカッターナイフ、カッターマット、紙やすり、マーカーなどのペン、養生テープ、セロハンテープ、両面テープ、マスキングテープなどが揃います。

お手頃価格で、これほどの材料が揃うので、とことん費用を抑えたいという方にはうってつけの調達方法でしょう。

ただし、ものによっては、容量が少なかったり、一般的なものよりも品質が低かったり、安いなりの理由がある場合があるので、要所要所で上手に活用することをおすすめします。

ちなみに、100円均一の各ブランドには、様々な特徴があるのをご存知でしょうか?

ダイソーは、日本で最も多い店舗数を誇る100均一であり、品揃えが豊富で、様々な商品を取り扱っているのが特徴です。なるべく1箇所で、全ての材料を揃えたいという方は、まずダイソーに行ってみると良いでしょう。

セリアは、100円均一とは思えない、デザイン性の高い商品をたくさん取り揃えていることで、定評があります。DIY関連の商品も多いため、おしゃれな内窓にしたいという方は、ペイントやシートなどを見にいくのがおすすめです。

インターネット通販

Amazonや楽天市場など、インターネット通販では、内窓DIYに必要となる全ての材料が揃うと言っても過言ではありません。

ホームセンターや100円均一で揃うもの、価格を事前に調べた上で、高いものや揃わないものをインターネット通販で調べてみると、より安く材料を調達できる可能性もあります。

ただし、購入から手元に届くまでは、タイムラグがあるということや、送料がかかってしまう場合があるのが、ネックであることを忘れないようにしてください。

まとめ

内窓・二重窓をDIYする際に必要な材料について、この記事では、材料の購入方法とあわせてご紹介してきました。

内窓DIYをする際には、様々な材料が必要となりますが、一般的には、ホームセンターや100円均一で揃うものばかりなため、手間と時間を惜しまず、高い効果を求めないという方は、業者に既製品を設置してもらうよりも安価に内窓を設置できます。

DIYで内窓を作ることができれば、部屋の雰囲気が変わるだけでなく、達成感もひとしおだと思いますので、ぜひ挑戦してみてください。

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