【内窓にはどんな役割があるの?】メリット・デメリットやガラスの種類についても徹底解説!

おうちのリフォームをする時によく耳にする言葉に内窓・二重窓があります。よく聞くけどどんなリフォームなのかいまいちわからないという方のために、この記事では、内窓のリフォーム内容や、メリットデメリットなどについて詳しく解説していきます。

そもそも内窓とは?

それではまず内窓のリフォームとは、一体どのようなリフォームなのかを解説していきます。内窓とは、今ついている窓以外に、もう1枚窓を取り付けるもので、「二重窓」「二重サッシ」とも呼ばれることがあります。

内窓の仕組みと構成について

内窓は、既存の窓にもう1枚窓を窓を設置する形になり、2枚の窓がある仕組みになります。外窓と内窓で構成され、防音や断熱、防寒などにも役立ち、本来1枚窓のご自宅でも内窓を設置するリフォームをされるご家庭が増えてきています。

内窓・二重窓のメリット


それでは内窓を設置するメリットについて見ていきましょう。大きく5つのメリットがあります。

結露対策

結露は、室内と室外の温度差が高いときにおこる現象です。結露が起こることで、カビや腐食などの原因になるため、多くのご家庭でその対策に頭を悩まされているのではないでしょうか。結露は、1枚窓の場合ほとんどその対策はできませんが、内窓を設置することで大幅に結露になることを減少させることができます。

防音効果

ほとんどの窓は、防音性に優れていません。そのため、1枚窓の場合、外からの騒音を感じてしまいますが、2枚窓にすることで防音効果を発揮してくれます。逆に、「部屋で楽器を弾く」「赤ちゃんの泣き声」「ペットの鳴き声」など、ご自宅から発生する騒音を外に漏らさないという効果も期待できます。

断熱性

内窓を設置することで、効果が表れるものに断熱性があります。これは、内窓と本来設置されている外窓の間に空気層ができているため、空気の移動を抑えることができます。そのため、外からの熱を内側に入れないだけではなく、お部屋の暖かい空気を外に逃がさないという効果もあります、

防犯対策

万が一空き巣などがあった場合、窓が2枚になるので、窓を2枚割らなければいけません。そうなると、その分時間を稼ぐことができ、その間に対策を講じることができます。ただし、通所の窓を2枚つけるだけでは簡単に侵入されてしまうため、防犯対策として、内窓には特殊な趣向を凝らした、「複層ガラス」や「強化ガラス」を選択すると、より一層、防犯対策に役立つでしょう。

省節電・省エネ対策

先ほどもご紹介した通り、断熱性に効果を発揮することで、エアコンを使用する頻度が少なくなります。そうなると節電にもつながり、省エネ対策としても効果を発揮してくれます。

内窓・二重窓のデメリット

内窓には多くのメリットがありますがデメリットもあります。それでは、よく聞かれる4つのデメリットをご紹介していきます。

価格が高い

内窓をリフォームする際の一番のデメリットはやはり費用です。設置する内窓には、様々な効果を発揮しやすくするため、加工しているものもあります。より効果を発揮しやすくするために、そのような加工の入ったものを選ぶと、より費用が高くなる場合があります。特に、断熱効果や防犯効果を高めるために内窓を付ける場合は、費用が高くなることを想定しておいた方がいいでしょう。

掃除がしにくい

2枚分の窓があるということは、窓の掃除には単純に2倍の労力が必要ということになります。また、窓の隙間に溜まったほこりや、結露などで生じた汚れなどを落とすのにも、時間と手間がかかることになります。

窓の開け閉めが面倒

そこまでのデメリットではありませんが、窓が2枚になることで、そこから出入りする時の手間が2倍になります。窓を開けて外に出たいときや、空気の入れ替えなどをする際に、ちょっと手間に感じてしまう方もいるかもしれませんが、慣れることで改善されるでしょう。

設置上の制約

内窓の設置は、どこでもできるわけではありません。内窓を設置するためには、新しい窓を設置する枠が必要になります。そのため、天窓や上げ下げ窓、内倒し窓には設置することができず、もし設置しようとする場合は「ふかし枠」という枠を新しく付けてからの工事になるので、その分の費用も必要になるため、設置する際もしっかり考えて設置しなければいけません。

内窓・二重窓で使われるガラスの種類

何度か解説もしましたが、防犯性の高いものや断熱性のあるものなど、内窓にはいくつかの種類があります。ここからは、内窓の種類についてそれぞれの特徴も踏まえてご紹介していきます。

一枚ガラス

一枚ガラスは、特に特徴を持たない普通の窓をいいます。改まった機能がないため、先ほど解説したメリットを求める方には、効果を発揮しません。

ペアガラス

ペアガラスとは複層ガラスとも呼ばれ、2枚のガラスの間に層があることにより、そこが空気層となり断熱効果を発揮してくれます。そのためペアガラスは、断熱効果や結露効果はありますが、防犯効果や防音効果には効果を発揮しません。

合わせガラス

合わせガラスは、ガラスの間に特殊な中間膜を施しているため、防音対策に効果を発揮するガラスとなっています。ただし、断熱効果や結露効果は期待できないので注意が必要です。

真空ガラス

真空ガラスは、ガラスの間に真空層を施しており、すべての効果を期待できるガラスになっています。

そのほかのガラス

一般的なガラスの種類は「一枚ガラス」「ペアガラス」「合わせガラス」「真空ガラス」の4種類になりますが、他にも特徴のあるガラスはいくつもあります。

・透明ガラス

・型板ガラス

・防犯乳白合わせガラス

・フロストガラス

・和紙調ガラス

・強化ガラス

代表的なものは以上の通りです。「型板ガラス」「乳白合わせガラス」「フロストガラス」などについては、ぼやけて見えるため、外からの資産が気になるという方や、家の中を見られたくないという方におすすめです。ぼかされて見えるため光がしっかり差し込むか不安な方もいるかと思いますが、しっかり採光性もあり、お部屋を明るく照らしてくれるので心配はいりません。

また最近人気のガラスに和紙調ガラスがあります。和紙調ガラスは、その名の通りデザインが和柄(障子)になっており、和室などに取り付け雰囲気を合わせることが可能です。

こんなことにお困りの方に内窓はおすすめ!

内窓に関しては、必要性を感じる場合に設置するものです。必ず行わなければいけないリフォームではありません。そのため、現在以下のお困りごとで悩んでいる方におすすめですのでチェックしてください。もし該当するものがあれば、内窓を設置してみるのも一つの手段です。

・子供部屋や寝室が結露で困っている

・冬になると窓まわりが結露にひどいことになっている

・寒い時期に暖房を使用しても、お部屋がなかなか温まらない

・窓から隙間風が入り込む

・同居人に高齢者がいる場合、トイレやお風呂場でのヒートショックがとても心配

・入り込む日差しが強すぎる、眩しすぎる

・窓から差し込む紫外線を遮断したい

・近隣の騒音が気になる

・日差しが入り込むことでお部屋が暖かくなりすぎ冷房が効きにくい

・部屋で楽器などの演奏音を外に漏らしたくない

・赤ちゃんの鳴き声を外へ漏らしたくない

・夜遅くなっても電車や車の騒音が気になり眠れない

・犬や猫、小鳥などの鳴き声を外に漏らしたくない

・空き巣や泥棒などの防犯を強化したい

・家の中を見られたくない

このような内容にお困りの方は、内窓の設置を考えてみるといいでしょう。他にも理由はあるでしょうが、似たような内容でお困りの方は、内窓の設置を考えてみるといいでしょう。

まとめ

この記事では、内窓・二重窓のメリットデメリットや、ガラスの種類について解説してきました。

窓のリフォームをお考えの方であればよく聞く内窓ですが、メリットもさることながらデメリットもあります。また、それぞれの効果を発揮するためのガラスの種類も多いため、えらぶ内窓を間違えてしまうと、求める効果が見込めないため注意が必要になります。

内窓のリフォームをお考えの方は、用途やそれにあったガラスを選ぶように注意しましょう。また、防犯対策のために内窓を付けたいとお考えの方は、防犯性のある複層ガラス」や「強化ガラス」を選ぶようにしてください。

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