【内窓・二重窓でよくある後悔とは?】後悔しないためのリフォーム・選び方を徹底解説!

内窓・二重窓は、最近人気のリフォームとして注目を集めています。しかし、内窓を設置して後悔してしまったという方が多いのも事実です。後悔しないためには、はじめにメリットとデメリットを理解し、納得したうえでリフォームすることが大事になってきます。

そこでこの記事では、内窓リフォームでよくある後悔事例や後悔しないためのポイントについて詳しく解説していきます。

内窓・二重窓でよくある後悔

内窓・二重窓リフォームを行った後で、設置して後悔したと思う理由には大きく7つあります。それぞれの内容を解説していきます。

DIYで内窓をつけた

内窓は、必要な材料を購入すればDIYで取り付けることができます。業者にお願いするよりも安く設置できるという理由で、DIYでの設置にチャレンジする方もいますが、窓枠は長く使えば使うほど、ゆがみが生じてきます。

そのため、上手く取り付けることができないことが多く、設置できたとしても隙間ができたりすることが非常に多いです。そうなると、その隙間から風が吹き、内窓のメリットでもある断熱効果や防音効果などの恩恵を受けることができず、業者にお願いすればよかったと後悔する方がとても多いです。

ペアガラスと勘違いしてしまった

窓の断熱効果を向上させるリフォームには内窓とペアガラスがあります。このペアガラスを内窓と勘違いされる方も多いようです。内窓は、既存の窓の内側にもう1枚窓を設置し、二重の窓で断熱や防音などの効果を出すものですが、ペアガラスはガラスの種類です。

2枚のガラスを1枚に加工したもので、その2枚のガラスの間に空気層を挟むことで、断熱効果を生み出します。内窓リフォームといえば、ペアガラスの設置と思う方がいるようです。

あくまでも内窓は2枚目の窓を設置することで、ペアガラスは既存のガラスの交換です。このような勘違いから「まさか2枚目の窓がつくとは思わなかった」「見た目は変わらない方がよかった」「既存の窓をリフォームするかと思った」と思われる方がいるようです。

もっとおしゃれな内窓があった

内窓を業者任せにすることは悪いことではありません。ただし、何から何まで任せてしまうと後悔することになります。それが内窓本体のデザインです。

「内窓ってどれを一緒でしょ」って思われる方も多いようですが、サッシのカラーや本体の形など、いろいろなものがあります。リフォームが終わった後に、内窓のカタログを見ていたら、今のものよりももっとおしゃれでお部屋に合いそうな内窓を見つけて後悔したという声も聞きます。内窓リフォームの際には、最低限内窓本体は選ぶようにするといいでしょう。

掃除が大変

内窓を設置するということは、もう1枚窓が増えるということになります。当然その分、掃除の量は倍になるということです。特にレールの溝や既存の窓についた汚れや結露などの掃除を大変と感じる方が多いようです。はじめのうちは問題ないでしょうが、時間がたつにつれ、この掃除が面倒に感じ、後悔するというパターンに陥りそうです。

開け閉めが面倒

同じく、1枚窓が増えるということは、2度窓を開けなければいけないということになります。1日に何度も開閉する窓については、この作業が手間に感じる方もいるようです。また、年配の方には億劫に感じてしまうようで、リフォーム後ある程度の時間がたった後に後悔することがあるようです。

費用を最優先にしすぎた

確かに費用を安く済ませようとすることは大事です。ただし、あまりにも費用にこだわるあまり、本来の目的を損なうようではいけません。しっかりとした目的があるから内窓リフォームをするのでしょうから、その目的をしっかり果たすためにも、ある程度の予算は積むことを覚悟して、快適に生活できる内窓を設置するようにしましょう。

1か所しか設置しなかった

例えば、リビングの窓をリフォームする場合、リビングにあるメインの窓のみをリフォームしても、効果が現れない可能性があります。

それは、他の窓が原因になる可能性があるためです。断熱や防音の効果を期待してメインとなる窓をリフォームしたとしても、他に窓がある場合、それが原因となっており問題が解決しない場合があります。そのため、もし同じお部屋に窓が複数ある場合、1ヵ所だけではなくすべての窓をリフォームする必要があるでしょう。

内窓・二重窓で後悔しないための必勝法

内窓・二重窓リフォームで後悔しないためには。以下の3点に気を付ける必要があります。

・仕上がりを事前に確認しておく

・優先順位を決めておく

・内窓のデメリットを知っておく

それぞれ開設していきます。

仕上がりを事前に確認しておく

内窓は、既存の枠の手前に、もう1枚の窓を設置するため、設置するスペースが必要になります。奥行きとして70mm程度必要あれば内窓を設置することができ、その場合は外枠から出っ張り出すことはありません。

しかしこの奥行きがない場合、「ふかし枠」という枠を付け足すことで内窓を設置するスペースを作る必要があり、「ふかし枠」を必要とする場合、内窓が部屋の中に出っ張りだす見た目になってしまいます。

業者側の立場からいうと、「ふかし枠」については「常識」というイメージがあり、わざわざ依頼者に説明することが少ないです。そのため、奥行きがないから「ふかし枠」を使用すると伝えてくれても、そのような仕上がりになるとは思っていないため、ためらうことなくOKを出してしまうことが多いんです。

結局リフォーム後の内窓に対し「窓が出っ張るとは思わなかった」「デザイン的に気に入らない」「これならやらない方がよかった」と思われる方も多いです。そうならないためにも、事前に仕上がりをチェックするのがいいでしょう。

優先順位を決めておく

内窓にはいろいろなタイプがありますが、中でも重要なのがガラスです。ガラスには断熱性に優れているもの、防音性に優れているもの、結露減少や防犯性に優れているものなど様々です。内窓を設置するにあたり、何を目的にしているかによって選ぶガラスを変える必要があります。

この目的がはっきりしていない場合、ガラスは何でもいいといわれる方もいるようですが、これでは後々何の効果も得られないということになってしまいかねません。そのため、何をもって内窓を設置するのかをはっきりさせておくといいでしょう。

内窓のデメリットを知っておく

そもそも後悔する理由は、内窓のデメリットによるものが多いです。そのため、リフォーム前に内窓を取り付けることで起こるデメリットを知ることが大事です。それを確認し、許せる範囲内であれば内窓を取り付けても、事前の心構えができているため、後悔することはないでしょう。

また、内窓のメンテナンス方法や掃除方法などについても知ることで、それが持続可能なのかどうかという判断をすることも必要です。手間が掛かることを継続できるかどうかも、後悔しないための判断材料となるでしょう。

内窓・二重窓はDIYすると後悔しやすい

はじめにもご紹介しましたが、内窓・二重窓をDIYすることで後悔しやすいといわれていますが、ゆがみによる設置のズレ以外にも様々な原因があるのでご紹介していきます。

安く仕上げることができるが途中で断念してしまう

内窓は、ドライバー1本で設置できるといわれるほど手軽に取り付けることができるといわれているため、多くの方がチャレンジするほどです。業者などにお願いすると10万円前後に費用が掛かるところ、材料費だけで設置できるDIYは1万円前後で設置することができます。

またインターネットでは、「内窓キット」という、内窓をDIYするための道具一式が販売されているため、それを利用する方も多いです。これだけ安く内窓を、簡単に取り付けることができるのであれば、それを利用したいという方も多いでしょうが、ただ組み立てるのではなく、寸法通りにカットするのが面倒になったり、意外と難しいと感じる方もいるようで、途中で断念する方も多いんです。

そのため、結局お金をドブに捨てたという感覚になってしまい後悔してしまう可能性があります。

素人感が出てしまう

ホームセンターやキットで設置した場合、本格的な素材ではなく、簡易的なプラスチック素材での内窓リフォームになります。そのため見た目が安っぽく見えるだけでなく、カットのラインが歪んでいたり、貼り付けがしっかりできておらず浮いたような感じになってしまうことが多いため、素人とプロの施工の差は歴然としています。

つまり仕上がった感じに素人感が出てしまうため、見た目に違和感を感じてしまうケースが多く、納得いかないというケースも多いです。

細かい採寸が必要で失敗しやすい

一番多い失敗は採寸ミスです。何度もサイズを測ったのに、いざ設置してみると枠が短かったり長かったりすることが非常に多いです。これははじめに解説した「ゆがみ」によるもので、プロにお願いすればサイズ通りにぴったりと施工してくれますが、素人には難しい作業になるようです。

隙間によって断熱効果が激減する

採寸ミスを起こしたまま設置してしまうと、内窓としての効果はゼロです。サイズ通りに取り付けがされていないと、隙間ができ、そこから隙間風が入り込み、内窓を設置していないのと同じ状況になってしまいます。労力を使ったのに、結局何の効果も発揮されないとなれば、大きな後悔にさいなまれるでしょう。

内窓・二重窓のうれしい効果

ここまで内窓・二重窓リフォームに対して、後悔してしまう理由についてご紹介してきました。しかし、後悔しないためのポイントをしっかり押さえれば、抜群の効果を発揮してくれるのが内窓です。ここでは、内窓を設置することで得られる効果についてご紹介していきます。

断熱

内窓は断熱効果を期待できます。冬は暖房などで温めたお部屋の空気を外に逃がさず、冷たい外気を内部に入れさせません。そのため、冬でもお部屋は寒くなりづらくなります。また、逆に夏の暑い時期は、外の暖かな外気を遮断し、エアコンなどで冷やしたお部屋の涼しい空気を外に逃がさないので、1年中適温で過ごすことができます。

結露軽減

冬になると、窓に結露が発生するというご家庭も多いのではないでしょうか。これは、外気とお部屋の気温差によって起こるのですが、内窓を付けることで、それが大きく減少します。地域によっては、結露によってお部屋が水浸しになったり、ベッドやタンスの裏、カーテンまで濡れてしまうという家もあるでしょう。そのような結露による被害は、お部屋が水浸しになるだけでなく、カビやダニを発生させる原因にもなります。内窓を付けることで、結露がまったくなくなるということはないですが、大幅に改善されるでしょう。

防音

お部屋にいると、外からの騒音でストレスを感じることはありませんか。車のエンジン音やペットの鳴き声、人の話し声など、普段の生活においてうるさいと感じる方もいると思います。そのような騒音を解決してくれるのが内窓です。

内窓を設置することで、15dB程度、音量を軽減できるといわれています。人間は10dB音量が減少すると、音が半分以下に聞こえるといわれています。それだけ内窓には防音効果があるということになります。騒音に悩んでいる方は、普段の生活が心地いいものになりますよ。

目隠し効果

外からの視線が気になる方には内窓は効果的です。窓が1枚から2枚に増えることで、単純にお部屋の中が見えづらくなるということはありますが、ボカシが入ったように中を見せないようにするものもあります。外からの視線を気にしないで生活したいという方にもおすすめです。

ありがちな失敗例をまとめてみました

内窓・二重窓リフォームをしたお陰で、問題点が改善され暮らしやすくなったという方が非常に多い中で、失敗してしまったと思われる方も一定数います。そのような方が、どのような失敗をしたのかまとめてみましたのでご覧ください。もし内窓リフォームに失敗したくないと思われる方は、ぜひ参考にしてください。

性能にこだわらず、適当なものを選んでしまった

とりあえず内窓を付けられればなんでもいいと、適当に内窓を選んでしまったというケースです。内窓を付けたけど、「冬の寒さは変わらない」「結露の量が変わらない」「夏になると部屋が暑すぎる」など、いろいろな問題が起きることで、ちゃんと性能の備わった内窓を設置すればよかったと考えることがあります。

一部の窓だけをリフォームしたら、快適さが感じられなかった

先ほども説明した通り、窓が複数あるお部屋の内窓リフォームは、すべての窓をリフォームしなければ、目的を達成できないパターンがあります。

性能だけよくしたけれど、効果が感じられない

しっかり性能も調べて、内窓を設置したけど効果が感じられないというケースがあります。この場合、お住まいの構造に問題があるかもしれません。例えば、床下や屋根裏です。そこから冷たい風が入り込み、断熱性のある内窓を付けても、お部屋が寒かったり暑かったり過ごしにくいままということがあります。もし、内窓を取り付けて改善されないのであれば、床断熱材や小屋裏断熱材などを使用し、断熱効果を上げるのがいいでしょう。

手が届かない

これは女性の方に多い失敗例ですが、キッチンなどに内窓を付けた際、窓に手が届かなくて、開け閉めができないということがあります。特に「出窓」や「高い位置にある窓」などに多く見受けられ、これらの窓は、事前の図面だけだとなかなか判断がしにくいものなので、注意する必要があるでしょう。

家具やテレビを置く場所がない

特に「ふかし枠」を使用した場合に起こる失敗例です。「ふかし枠」を使用するということは、先ほども解説した通り、お部屋側に少し出っ張りが発生します。この出っ張りのせいで、それまで置くことができていた家具やテレビが置けなくなってしまったということが起こってしまうケースがあります。もし「ふかし枠」を使用して内窓を取り付ける際には、出っ張りが発生することを想定し、その際に家具やテレビをどこに置くのかも、あらかじめ検討しておく必要があるでしょう。

視線が気になる

こちらも先ほど解説しましたが、外からの視線が気になるから改善しようとして内窓を付ける際、素材選びを間違えると結局何も変わらなかったということもあります。視界を遮るためのガラス素材がありますので、それを選んで内窓に付けるようにしましょう。

掃除がしにくい

こちらも先ほど解説した通りです。窓の掃除を不便に感じる方は、内窓リフォームをしなければよかったと思われることが多いでしょう。

まとめ|後悔しない内窓・二重窓リフォームをしよう!

この記事では、内窓・二重窓リフォームを後悔しないための方法について解説してきました。

内窓は多くの効果をもたらしてくれるため、人気のリフォームとなっていますが、メリットデメリットを理解しないままリフォームしてしまうと後々後悔してしまう可能性があります。そうならないためにも、内窓について十分な理解が必要になるでしょう。リフォームは決して安いものではありません。後悔しないリフォームをして、暮らしやすい生活を手に入れてください。

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