人通りが多い道に面していたり、隣の家との窓の位置が被っていたりしている場合、いくらレースカーテンなどをしていても、どうしても室内が見えているように感じてしまう方は少なくありません。
しかし、日中にカーテンなどを閉めてしまったら、太陽光を遮ることになり、部屋が暗くなってしまうので、本末転倒です。
そこでこの記事では、窓から太陽光を採り入れつつプライバシーを守る方法をはじめ、すりガラスの内窓・二重窓を取り付けるメリットを徹底解説していきます。
窓から太陽光を採り入れつつプライバシーを守る方法

では早速、窓から太陽光を採り入れつつプライバシーを守る方法を7つご紹介していきます。
- ガラスフィルムを貼る
- すりガラスに交換する
- フロストガラスに交換する
- 型板ガラスに交換する
- ミラーガラスに交換する
- 内窓を取り付ける
- 障子を取り付ける
ガラスフィルムを貼る
最も安価かつ簡易的な方法が、窓ガラスにガラスフィルムを貼るという方法です。一口にガラスフィルムと言っても、実に様々な種類がありますが、窓ガラスはそのままの状態で、色々な機能をプラスすることができます。
プライバシー保護のための目隠し効果を求める場合には、半透明のすりガラス状のものをはじめ、あえてグラデーション柄やパターン柄などといったデザインのガラスフィルムを貼ると、部屋の雰囲気も変わる上、太陽光を採り入れながら目隠しできるので、一石二鳥です。
すりガラスに交換する
すりガラスとは、もともとは透明な板ガラスの片面に、金剛砂という粉末を吹き付けることで不透明に加工したガラスのことです。
今の窓ガラスをすりガラスに交換するだけで、外からは室内の様子がわかりにくくなります。
フロストガラスに交換する
フロストガラスは、すりガラスと同じ工程で途中まで作られますが、ガラスを加工する際に発生した細かな凹凸を、薬品によって溶かして、表面をなめらかな状態に仕上げたガラスのことです。
フロストガラスも不透明なガラスであるため、交換するだけでプライバシーを守ることができます。
型板ガラスに交換する
型板ガラスとは、ガラスを成形する際に、ロールアウトという工程により、片面に型模様を転写し、凹凸を施すことで不透明さを表現しているガラスのことです。
すりガラスやフロストガラスと比較してしまうと、少し透明度は高いですが、それでも中の様子が鮮明に外からわかることはありませんので、型板ガラスに交換しても、プライバシーを守ることができます。
ミラーガラスに交換する
ミラーガラスとは、ガラスの片面がまるで鏡のように見え、反対側からは、普通に透けて見えるガラスのことです。
そのため、ミラーガラスに交換しても、プライバシーの保護につながります。
内窓を取り付ける
今ある窓には何もせず、新しく内側に別の窓を取り付けるという内窓・二重窓の設置もおすすめです。
内窓のガラスを特別なものにせず、窓ガラスが外窓、内窓の2枚になるだけでも、光の反射が2倍になるので、これだけでも目隠し効果があります。
もちろん、すりガラスやフロストガラス、型板ガラスを用いた内窓にすれば、より目隠し効果が高まります。
障子を取り付ける
和室などであれば、既存窓の内側に、障子を取り付けるというのも1つの手です。障子は、和紙によって目隠し効果がありますし、ちゃんと太陽光を採り入れることができます。
また、今では、障子風の見た目のガラスを採用した内窓も登場しているので、検討してみると良いでしょう。
ガラス交換よりもすりガラスの内窓を取り付けるメリット

窓から太陽光を採り入れつつプライバシーを守る方法を7つご紹介しましたが、ガラスを交換するよりも、すりガラスの内窓・二重窓を取り付けるのが一番おすすめです。
すりガラスの内窓を取り付けるのをおすすめするのは、下記のような9つにのぼるメリットがあるからに他なりません。
- 工事が簡単
- 比較的安価
- 断熱効果
- 遮熱効果
- 節約になる
- 防音効果
- 結露対策
- 防犯対策
- 見た目が変わる
工事が簡単
ガラスを交換する際には、同じ厚みのものであれば良いですが、時に厚さの異なるガラスを交換することもあり、そもそもガラスだけでなく、サッシごと交換しなければならないこともあります。
その上、賃貸住宅やマンションなどにお住まいの場合には、窓ガラスの交換自体許可を取らなければならない上、時に許可も出ないことがあるなど、ただ単にガラスの交換と思っても、意外と工事および工事に関わる手続きなどが手間なのです。
もちろん、内窓の設置の際にも、賃貸住宅やマンションでは許可が出ないこともありますが、ガラス交換よりは許可が出やすいですし、目隠し効果だけと思えば、壁などに穴を開けないDIYという手段もあるので、内窓の工事は簡単であると言えます。
比較的安価
ガラスの交換よりも、実は内窓を取り付ける方が、比較的安価であると言われています。内窓を取り付ける際には、基本的に既存窓枠を生かして取り付けるためです。
既存窓や壁などを壊すことなく、簡単に作業ができるので、費用を抑えたリフォームが実現します。
断熱効果
住居において、最も熱の出入りが激しいのは窓であると言われているのをご存知でしょうか?窓は壁と異なり断熱材が入っておらず、薄い上、わずかな隙間があることも多く、どうしても熱の出入りを防ぐことは難しい箇所となっています。
そこで、内窓を取り付けると、外窓と内窓の間に空気の層が生まれるため、断熱効果を得ることができます。
室内から熱や冷気が逃げること、外から暑さや寒さが入り込むことを防ぐことで、冷暖房器具の稼働を効率的にすることにも繋がります。
遮熱効果
内窓のガラスに遮熱効果のあるものを選べば、夏の暑い日差しであっても、熱を遮断してくれます。
その上、紫外線もカットしてくれるので、肌や家具などの日焼けを防ぐことにも繋がります。
節約になる
断熱効果や遮熱効果によって、冷暖房器具の稼働を最低限に抑えながら、室内温度を快適なものに保つことができます。
そのため、内窓を取り付ける際には費用がかかったとしても、長い目で見れば節約になる場合があります。
特に、今後も長く住む予定の家であるならば、内窓を設置しておいて損をすることは少ないでしょう。
防音効果
外からの騒音や、自宅から出る音を遮断したいという場合にも、内窓設置は大きな効果をもたらしてくれます。
気密性が高くなり、外窓と内窓の間の中間層が音をカットしてくれることで、より快適な生活を送ることができるでしょう。
ただし、しっかりとした防音効果を得るためには、外窓と内窓の距離や、外窓と内窓のガラスの種類、気密性の高さなど、様々な面で条件をクリアする必要があるので、経験があり、信頼できる業者にどのような音をどれくらい防ぎたいかを話した上で、依頼することが大切です。
結露対策
内窓を取り付けることで、よほど寒冷地域でなければ、窓に発生する結露を予防することができる場合もあります。
結露は放っておくと、カビの発生の原因にもなるので、特に小さなお子様がいるご家庭では、内窓設置および結露対策は非常に重要です。
防犯対策
日本において、空き巣などの住宅侵入のおよそ60%は、窓からの侵入と言われていますが、内窓があるだけで、単純に突破しなければならないガラスが2枚、鍵が2つになるため、見た目から防犯対策となるのです。
見た目が変わる
内窓のサッシには、今や様々なカラーバリエーションがあるので、一般的な既存窓のアルミサッシのような殺伐とした雰囲気はありません。
特に、木目調カラーのものを選べば、部屋に馴染む上、木の暖かい温もりを感じられることでしょう。
まとめ
窓から太陽光を採り入れつつプライバシーを守る方法について、この記事では、すりガラスの内窓・二重窓を取り付けるメリットを徹底解説してきました。
すりガラスの内窓を設置すれば、目隠し効果のみならず、実に様々な効果を得ることができるので、非常におすすめです。
どうせ費用をかけるなら、目隠し効果だけでなく、色々とメリットがあるすりガラスの内窓設置を検討してみてくださいね。