断熱や防音など、多くの効果を発揮してくれるとして人気のリフォームに内窓・二重窓があります。我が家でも内窓をと思っている方も多いかもしれませんが、やはり気になるのはその費用ですよね。「どのくらいかかるんだろう」「高すぎるのであれば考えてしまう」という方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、内窓リフォームに必要な費用を解説していきます。国内メーカーの費用比較や、安くリフォームをすますためのポイントについても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
人気リフォームの内窓・二重窓とは?

最近集めている内窓・二重窓ですが、まずはこれから説明していきましょう。既存の窓の内側にもう1枚窓を設置するリフォームを行い、その内側の窓のことを内窓といいます。
内窓リフォームがなぜ人気なのか
設置することにより、多くのメリットを得ることができるのが内窓です。例えば外からの騒音を防止してくれたり、冬の寒い時期に暖かい空気を外に逃がさない断熱効果や結露の減少、さらには防犯対策としても大きな役割を担ってくれます。また、断熱効果が得られることにより、暖房やエアコンを使用する頻度が減少するため、省エネ対策としても注目を集めています。
このように、普段の生活の中で起こる現象や悩みを解決してくれるのが内窓になり、内窓リフォームによって、快適な暮らしを提供してくれるからこそ人気を集めているんです。
内窓・二重窓リフォームの費用相場
内窓・二重窓リフォームは、窓のサイズによって費用が変わってきます。一般的なリフォーム費用を表にまとめてみました。
窓の大きさ | サイズ(高さ×幅) | 費用相場 |
小窓 | 60~100cm×100~150cm | 約3万円~6万円 |
中窓 | 100~140cm×150cm | 約4万円~8万円 |
大窓 | 190~240cm×200cm | 約10万円~14万円 |
内窓は、洗面所や浴槽、キッチンなどにある小窓、腰高窓ともいわれる中窓、掃き出し窓の大窓によってこのような費用になるでしょう。この費用には、商品代金と施工費も含まれています。施工をお願いする会社によっては費用が変わってくるので、安い費用で工事をお願いしたいという方は、複数の施工会社から見積もりを取り、費用を比較し、依頼しやすい施工会社を選ぶといいかもしれませんね。
おすすめメーカーの取り付け費用

ここからは、各メーカーが販売している内窓・二重窓の、本体と施工費用を合わせた費用をご紹介していきます。同じ商品の中でも様々なタイプやカラーバリエーションがあり、どれを選ぶかによってかかる費用も異なってきます。取り付ける内窓のタイプが決まっている場合は、一度費用を確認してみるのがいいでしょう。こちらでは、一番安いタイプの費用から、一番高いタイプの費用を大まかにご紹介していきます。
LIXIL(インプラスシリーズ)
業界初のダストバリア仕様を取り入れたインプラス。静電気によるほこりの付着を防止する性能を持っています。断熱性に優れており、カラーバリエーションも「和紙調」「インプラスウッド」など多くの中から選ぶことができるので、お部屋の内装を損なわずリフォームすることができるでしょう。
商品名 | 施工費込み費用 |
防音断熱/内窓 インプラス(2枚建て窓) | 51,700円~ |
防音断熱/内窓 インプラス(4枚建て窓) | 66,900円~ |
防音断熱/内窓 インプラス(浴室窓) | 60,500円~ |
防音断熱/内窓 インプラス(FIX窓) | 46,400円~ |
防音断熱/内窓 インプラス(開き窓) | 55,300円~ |
防音断熱/内窓 インプラス(テラスドア) | 88,600円~ |
防音断熱/内窓 インプラス for Renovation(2枚建て窓) | 74,600円~ |
防音断熱/内窓 インプラス for Renovation(4枚建て窓) | 104,000円~ |
三協アルミ(プラメイクシリーズ)
部屋が寒い、結露で窓のお掃除が大変、騒音に悩まされているなどの悩みをしっかり解決してくれるプラメイクE II。カラーバリエーションも豊富で、スタイリッシュなグレーから和室にピッタリのイエローマーブルなどお部屋に合わせてコーディネート出来ます。冷暖房費も節約でき、家計にも環境にも優しい、今話題の内窓です。
商品名 | 施工費込み費用 |
プラメイクE 引違い窓2枚建て | 50,400円~ |
プラメイクE 引違い窓4枚建て | 65,058円~ |
プラメイクEII FIX窓 | 89,620円~ |
プラメイクEII 開き窓 | 102,342円~ |
プラメイクEII テラスドア | 157,572円~ |
YKK AP(プラマードシリーズ)
結露防止効果や断熱効果、防音効果に優れ、快適な環境づくりをすることが出来るプラマードU。「結露でカーテンが濡れる」「部屋が寒い」「ペットの鳴き声がうるさい」などの悩みをしっかり解説してくれます。内側の木枠に直接取り付けられる樹脂製の内窓となっているので、体にも優しい内窓となっています。
商品名 | 施工費込み費用 |
プラマードU 引違い窓 2枚建て | 23,920円~ |
プラマードU 引違い窓 4枚建て | 62,830円~ |
プラマードU FIX窓 | 26,480円~ |
プラマードU 開き窓 | 68,670円~ |
プラマードU テラスドア | 68,670円~ |
プラマードU 引違い窓 2枚建 浴室仕様 | 28,160円~ |
旭硝子(まどまどシリーズ)
防犯や断熱、防音など目的に合わせたガラスを選ぶことができ、特に骨組みがしっかりとしていて、強度が抜群なため、防犯性に優れた商品となっています。さらに、レゾネーターという特殊な防音機構を備え、高い防音効果を発揮してくれます。まどまどシリーズは全国でも人気の商品となっており、多くのご糧で設置されている内窓です
商品名 | 施工費込み費用 |
旭硝子まどまど 引違い窓 2枚建て | 52,206円~ |
旭硝子まどまど 引違い窓 4枚建て | 85,932円~ |
旭硝子まどまど FIX窓 | 33,957円~ |
旭硝子まどまど 開き窓 | 63,140円~ |
内窓・二重窓リフォームで費用を抑えるポイント

内窓・二重窓リフォームに、どの程度の費用が必要なのかお分かりいただけたと思いますが、できるだけ安い費用で抑えたいとは誰もが思うことですよね。そこで、費用を安く抑えるためのポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
補助金を利用する
日本では、省エネにつながるリフォームに対し、補助金を出す制度が定められており、内窓リフォームも対象となっているため、補助金を受けることができます。補助金の申請には、工事申請書や平面図などの書類が数種類必要なので、それらを準備する必要がありますが、対象費用の半額を補助してくれる制度なので、使わない手はありませんよね。
ただし、一部リフォームではなく、すべての窓を施工する場合にのみ対象となっており、2023年2月の時点で補助金の上限が150万円と決まっているため、この部分だけ注意してください。
ガラスの種類と内窓の素材を見直す
内窓は、ガラスの種類や外枠の柄や素材などによっても費用は変わってきます。もちろん、高性能なものになればなるほど費用は高くなるため、安いものを選べば、その分内窓リフォームは安く済みます。ただし、あまりにも安さにこだわるあまり、本来の目的を果たせなくなってしまっては本末転倒といえるでしょう。そのため、譲れる部分は譲り、本来の目的を果たせる内窓を選ぶことが大切です。
目的をはっきりさせる
内窓を設置するのは、何らかの理由があるからです。内窓の効果として、断熱効果、防音効果・結露の減少・防犯性の向上があげられますが、この中のどれを目的としているのかが大事です。内窓には、どれかに特化したもの、すべてを補ってくれるものなどあり、そのタイプによって費用もかなり変わってきます。すべてを補う必要がないのであれば、必要な目的を補うための内窓を設置することで費用は安く抑えられるでしょう。
DIYで設置する
内窓の設置は、業者にお願いすることが一般的ですが、DIYで設置することも可能です。大きな工事道具も必要なく、女性でもドライバー1本で取り付けることができるため、自分で取り付ける方も多いのが内窓です。もし自分で取り付けることができそうであれば、施工費用も必要なくなるため、その分安い費用で内窓を取り付けることができるでしょう。
リフォームするときの注意点
最後に、リフォームをする際の注意点についてご紹介していきます。リフォームに対して間違った認識を持っていると、失敗してしまう恐れが多いため、しっかりは頭に入れておくようにしましょう。
設置する目的を明確にする
まずは、内窓の設置目的を明確にすることです。断熱や防音効果があって、省エネになると聞いたから、何となくつけようと思っているというような曖昧な目的だと、設置する内窓を誤ってしまったり、本来こうなるであろうと思っていた成果が得られない可能性があります。そのため、設置する目的ははっきりさせるようにしましょう。
施工場所を確認する
内窓を施工する場所は、既存の窓の内側になります。そこに、内窓を設置するスペースがなければ、そもそも設置することができません。その場合は、そのスペースを確保するための工事が必要になり、さらに費用が高くなってしまいます。まず、既存の窓の手前にどのくらいのスペースがあるか確認するようにしましょう。内窓を設置するスペースとしては70mm程度あれば問題ありません。
サッシの枠の位置を確かめる
窓サッシの位置も重要です。必ず既存のサッシと同じ位置に来るかをかしかめておく必要があります。もし位置が違うと、窓の開閉に支障をきたしてしまう可能背があるので、必ず確認するようにしましょう。
まとめ
この記事では、内窓・二重窓リフォームに必要な費用について解説してきました。
内窓は、断熱や防音など様々な効果を発揮してくれるものです。どのようなタイプの内窓を設置するかによって費用は変わってきますが、安さにとらわれていては、求めている効果を発揮できない場合があります。そのため、極端に安さを追求するのはおすすめしません。ただし、費用を安く済ますことができるポイントもあるので、必要であれば実践してみてください。
皆さんの普段の生活に、暮らしやすさを提供してくれる内窓リフォーム。費用的にもゆとりをもって行うといいかもしれないですね。